うちのゼミ生たちは料理が上手。とりあえず喜ばしいことなのですが……フクザツ。

映画企画を一緒にすすめている芸大脚本ゼミの卒業生ふたりがやってきました。
企画はケアハウスを脱走した老嬢たちがくりひろげる、痛快にしてちょっぴり切ない冒険譚。
なかなか面白くなりそうな企画です。
このふたりは卒業生のなかでも私とセンスが合う、というより、食い意地・食いしん坊根性が似ているんです。
いつもならミーティングのあと、私が料理してあげるのだが、「たまにはあなたたちも一品くらい作ってごらん。素材持参で調理時間10分以内」という宿題をだしたところ、肝心のプロット作りがややおざなりになりまして……。


うちのゼミ生たちは、私と付き合ううちにだんだん食いしん坊になり、やがて自分でも料理を作りはじめる生徒もいます。
食べることに興味がなくては、人生にも他者を愛することにも意欲が湧きませんから。
脚本というのはヒトという“生きもの”を描くもの。
まず自分という“生きもの”がイキイキしていなくては。
それにはちゃんと食べることが大事。
卒業生ふたりが作った料理を紹介します。

<はんぺん入りオムレツ>
玉子に甘塩生たらこをほぐし入れ、それがほんのりとした塩味になっています。青しそを散らして。


<皮から手づくり水餃子>
弾力のあるとてもおいしい皮でした。これを作るためにエネルギーを使い果たしちゃったのかしら?
具は白菜・キャベツ・ネギ・生姜・ひき肉少し。
土鍋の湯に油を少したらし、くっつき防止。


たしかにうちでの調理時間は10分以内でした。
手製の味噌だれも持参してきて、これもなかなかおいしくて。
ワーイ!……でも、やっぱりフクザツ。

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