「金時草の冷たい煮びたし。私にとっての夏料理の始まりです」


梅雨あけを待ちこがれていたように作ってしまうのが、「金時草の冷たい煮びたし」。
加賀野菜として有名で、葉の表は緑色、葉裏は赤紫。それだけでも美しいけれど、冷たい煮びたしにするとさらに美しい!


昼を過ぎたころに作って、冷蔵庫で冷やしておきます。晩ごはんの支度を始めるころになっても夕暮れの陽がまだ残っている季節だから、まずはこの料理の美しさをたのしみます。
冷蔵庫で冷やしておいた煮びたしを取り出し、白い器に鮮やかな赤紫色の汁をたっぷり注ぎ、その中に葉をていねいに一枚ずつ盛りつけていきます。
木もれ日がゆれて、風鈴が鳴っていたりしたら最高ですね。
葉を一枚口に入れると、やさしくとろりとした粘りがあるのにシャッキリしていて、うっとりしてしまいます。
今夜はこの一皿と枝豆で、南会津から届いた冷酒でまず一杯。


「今夜の献立て」
枝豆茹で(黒崎茶豆)
金時草の冷たい煮びたし
カンパチのカマ塩焼き
谷中生姜(えんどう豆みそで)
自家製チャーシュー たっぷりのやわら白ネギと
新茶ごはん
ぬか漬け(なす、きゅうり)


<レシピ 金時草の冷たい煮びたし>

◯作り方
1)昆布とカツオでおいしい出汁をたっぷりめに取る。
2)金時草(½〜1束)は葉だけ切り取り水に浸してから、ザルにあげておく。
3)たっぷりの湯で葉をさっと茹で冷水(私は氷水)にとり、ザルにあげ水気をよく取る。ギュッと絞るよりキッチンペーパーなどではさんでそっと押すようにするといい。
4)出汁に酒と塩少々、うすくち醤油で好みの味つけを。出汁が煮立ったら金時草を入れ、すぐに火を止める。大きめの容器に汁ごと移し、あら熱がとれたら冷蔵庫で冷やす。ひと晩おいても大丈夫。


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