「おいしい中華ちまきと腸詰めが届きました。」 Vol.1
中学時代からの仲よしW君の奥さん手作りの品です。
これまでは毎年のようにW君のお母様が送ってくれていたけれど、お母様もそろそろオババ(90代半ば)となり、お嫁さんにバトンタッチ。
ちまきがひとまわり大きくなったので、お礼の電話でW君に訊くと、「そう。米が20g増えた」ですって。
さすが理系に強いW君。わたしなら「ひとまわり」とか「なんとなくでかくなった」で済ませちゃうけど、きちんと20gですって。


実はW君のお母様のちまきが私にとって世界一おいしいちまきでした。
いろんな店や人が作るのをいただいてきたけど、W君ママのがいちばん!
そんな私にW君が言いました。「オフクロのも旨かったけど、近ごろはM子(奥さん)の方が旨いよ。うちのは貝柱とかも入っていて味が贅沢なんだ」。電話の向こうで声を小さくして言うW君。
お母様と奥さんとどっちも大事にしている真面目なW君らしくて笑っちゃいました。
幾つになってもいい奴だ。
さて、ずっしり20g大きくなったちまきを湯気の立つ蒸し器に入れて約10分。
熱々を皿にのせ、しっかりと包まれた竹皮をむくと…ウヮーオッ、つやつやとしたちまきがいい香りを放ちながら現れました。

もち米の中には豚肉と玉子と里芋と干ししいたけが。
おいしい!
たしかにお母様の方が素朴で、奥さんの方が贅沢な味かも。
母からの直伝の味が時間をかけて、嫁の味になっていく。
いいな。ただおいしいだけじゃなくて、W君たちと過ごしてきた思い出の数々が蘇ってきて、それを相棒に話してあげながら食べる手作りちまきの味は格別でした。
腸詰めもまためっぽうおいしくて。
こっちの味はまた次に。


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