心と体

2013年9月 2日 (月)

「藤村志保さんの奇妙な夢の話」

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「と・も・みさ〜〜ん」と、いつもの澄んだ明るい声で電話がかかってきました。
「それがね、ヘンな夢を見ちゃったのよォ、ともみさんの」。
何、何、何?!
志保さんは毎晩のように夢を見るらしい。かなリ内容の濃い夢を。
その夢のなかで暗示を受けたり、後悔したり反省したり。泣いてしまうこともあるそうだ。
で、私が登場した夢というのは、どこかのギャラリーか展示場のようなオープンスペースにベッドが幾つか置かれていて、見物人もいるしベッドで横になっている人もいる。そのひとりが私。
私がなんだか具合がわるくなり、心配した志保さんとパパゴン(志保さんのご主人)が一生けんめい私を庇って、パパゴンなんて両腕を拡げて他人様から見えないようにしてくれたらしい。
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やがて私は被っていた大きな風呂敷だかシーツをはがすと、赤ちゃんを産んでいたんですって。
しかもその赤ちゃんが猫の赤ちゃん!四色の毛並みのとってもめずらしい仔猫ちゃんです。
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15才で亡くなったブーブちゃん。今年は新盆でした。

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志保さんもパパゴンもびっくり仰天したあたりで目が覚めたそう。
あまりにもヘンテコリンな夢なので、電話してくれたというわけ。
志保さんに「そんなに毎夜夢を見て、起きたあともちゃんと覚えているなら『夢日記』を書いたら?」ときいたけど「ダメよ、そんな体力もうないわ」。
残念だな。鎌倉時代に書かれた明恵上人の「夢記」という名著があるけれど、志保さんのもかなり面白い夢ドキュメントになると思うのだが。
☆「夢記」は明恵19歳より40年間の夢を記したもので重要文化財でもある。
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そういえばもうひとり濃い夢を見る女優がいます。加藤治子さん。
この方の夢の話はまた次に。
でも志保さんの夢、ヘンテコだけどたのしい夢でよかった。四色の赤ちゃん猫に私も会いたかったな。
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2013年6月11日 (火)

梅雨になって祖母の命日が近づくと、紫陽花(あじさい)を飾ります。

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祖母が亡くなったのは、私が1才10ヶ月になった梅雨のころ。
どういうわけだか私は生まれてじきのころからの記憶があって、祖母の通夜のこともとぎれとぎれながら覚えています。
縁側の外ではシトシト雨が降っていて、白い布を顔にかけられた祖母のそばでは大きなヤカンが湯気を立てていて、枕辺には庭で咲いていた紫陽花が飾られていました。
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その夜私はめずらしく泣き止まなくて、近くの小児科の先生がやってきて注射をされました。
そのことは覚えていないし、もちろんまだ「死」を理解できる年齢でもないのだけれど、微熱をおびた小さなからだの奥からこみあげてくる「どうしようもないイヤな感じ」は今でもリアルに覚えています。
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それからも梅雨になると庭の紫陽花の花を採って祖母の写真が飾られた仏壇にそなえました。
そしてゴム長靴をはき小さな傘をさして紫陽花のそばにしゃがみこむと、紫陽花の大きな葉に降り注ぐ雨の音をいつまでも聴いていました。
今ではもうそんなことをしないけれど。
でもやっぱりシトシト降る雨の音を聴くと祖母の通夜を思い出して、近くの遊歩道に紫陽花を探しにいってしまいます。
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2013年5月 6日 (月)

二十数年来の女友だちがふたり(40代と50代)、ゴハンを食べにきました。

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なにやら相談ごと、というかウップン晴らしの雰囲気をまとって。
いいことです。うちゴハンでちょっとでも元気になってくれたら。
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さぁ、食え! 飲め! 喋れ!
熟女たちのウップンの中味はナイショですけど……。
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「元気祈願の献立て(そんなのむずかしいから、熟女体によさそうな献立てを)」
Photo・かぼちゃのポタージュ
Photo・手ちぎりトマトのサラダ
Photo・ブラウンマッシュルームだけのシンプルサラダ
Photo・gigioのパン(チーズボール、いちじくとクルミ)
Photo・クリーミーチキン(印度風)
Photo・大根おろしと明太子と釜揚げしらすのパスタ
Photo・デザート無し!
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熟女ふたりはことのほかお酒に強いので(50代は少々弱くなってきたが、まだまだ……)、手みやげのシャンパンと白2本を完飲のあと、うちの赤(グルジア産)もあけました。

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うちにはゼミ生の他にもいろんな男(大人)や男子(若年)がくるけれど、やっぱり面白いのは女ですね。生き方にも存在にも、力強さとしなやかさがあって。
前向きだし。少しくらいの不安やウップンなんて熟女体のアクセサリーだぞ、ぐらいに思ってくれるといいのだけれど。
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2013年3月31日 (日)

桜が散りはじめたら。

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裸足になって、桜の花びらのなかを歩いたことがありますか?
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ひっそりとやさしくて、艶めかしくて、とってもいい気持ち。
桜をたのしむには目ではなく、足がいちばんだと私は思っています。
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だから、満開の桜より、散りはじめてからの桜が好きなんです。
四年前までは青山墓地の近くに住んでいたので、桜が半分ほどの花びらを散らすと、まだ街が動き出していない朝の時刻に墓地へと出かけました。
肩や髪に花吹雪を浴びながら、道の脇に降りつもった花びらのそばで靴もくつ下も脱ぎ捨てて、そっと花びらのなかに足をさし入れたときのやるせないような感触。
春が足の指先からやんわりと染みてきます。
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みなさんもぜひ味わってみてください。
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2012年12月11日 (火)

我が家の小さな仏壇はけっこうにぎやか。 毎朝、おいしい水と緑茶、白檀のお線香をあげます。

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祖母と伯母と母。愛しのニャンコだったガルシアくんとブーブちゃん。金魚の赤子。
みんな一緒です。私にとってみんな大切だったし、大切なものをくれたから。
屋上で自生しているハーブの花や小さな赤いバラ、近所の遊歩道に咲いている草花なんかも飾ります。
そしてときどきおいしいお菓子。でもみなさん(ニャンコも)好みがちがうので選ぶのがたいへん。
祖母と伯母は和菓子。母は洋菓子、とりわけチョコレート系が好物。そしてガルシアくんはおせんべい。ブーブはこしあん。順番にお供えしています。

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2012年11月21日 (水)

夜遅く「なるきよ」という表示で携帯が鳴ったので出てみたら、女優の広田レオナさんからだった。

夜遅く「なるきよ」という表示で携帯が鳴ったので出てみたら、女優の広田レオナさんからだった。前夫で男優の吹越満さんともども私の大好きな俳優であり友人だ。そして居酒屋「なるきよ」も大好き。

「なるきよ」は青山学院近くにある大人気の居酒屋。
夜毎、客があふれている。たぶん今、東京でいちばんヒップな居酒屋だ。
主のナルキヨは体も心も腹もまーるく大きい。すごく繊細で情が厚くて料理の腕っぷりもいい熱き九州男児だ。…これくらいホメておけば喜ぶだろう。
レオナとはしばらく会っていないが、「なるきよ」へ来て私のことをきいたらしい。携帯を耳にあてると、レオナの泣きそうな声がきこえてきた。「ともみさーーん、なんで黙ってたの。足、どうしたの、ダメになっちゃったのオ?」。私は今春、生まれつきの股関節変形症(女性にとっても多い疾患です)がすすんで、人工股関節にする手術を受けて、そのことをナルキヨからきき、私の片足がダメになり、ビッコのイメージがふくらんでしまったらしい。
「大丈夫だよ、レオナ。完治はしてないけど、ちゃんと歩いてるから」。
ホッとしたレオナはいつもの毒舌っぽい口調になって「この国はさぁ、ビッコとか痛いひとに冷たいからさぁ』。その通りだよね。
レオナにもニュースがあった。離婚した吹越くんと再び籍を入れたとのこと。なにはともあれふたりを好きな私としては、ふたりがヨリを戻したことは嬉しい。なんたってヘンテコリンなふたりだから……。そういえば毎年恒例だったレオナの「29才の誕生会」の報せがなくなってだいぶになる。そろそろ29才は無理なのかな、なんて言わないぞ。近ごろ美魔女なんてコトバがあるけど、レオナこそ元祖 美・魔・女じゃないか。また「29才の誕生会」をやってみては?前よりも素敵な「29才」になれそうな気がする。「なるきよ」でやれば、ナルキヨも喜ぶよ、きっと。

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2012年9月 4日 (火)

「大人のカルチェ・ラタン(解放区)」第一回を開催しました!

場所は西麻布にある雑誌「Switch」本社ビル地下一階にある「RainyDayBookstore&Cafe」。
店名にふさわしくザーッと雨も降ったのですが、オープンの16:00には夕陽がさして涼やかになりました。
主催者としては、第一回目なのでどうなることかと心配していましたが、定員35人の予定をずいぶんオーバーして50人以上の方がつめかけてくれました。


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毎回テーマをみつけて、私とゲストとのトークやイベント、それに中学からの親友おかどめぐみこさんに作ってもらう料理。

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第一回のテーマは「旅」。


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旅といってもどこか遠くへいくことだけではなくて、ドアをあけることも隣の町へいくことも、なにかを捨てることも思い出すことも、恋に落ちることだって旅かもしれません。
日本が元気を失くしている今、みんなに「旅人」になってほしいのです。
「絆」や「がんばれ日本」や「花は咲く」も大切かもしれないけれど、それより今は、ひとりひとりがヌーディーな存在としての「旅人」になることが大切だと感じます。
自分のココロとカラダで感じとり、判断して、それを大切に生きていく。自分をみつめ直し、世界と自分の関係を作り直していけたら………。

第一回のトークのお相手は、たったひとりで中身の濃いフリーペーパーマガジン「 como le va? 」を作っている、旅人みたいな編集者、二見屋良樹さんにおねがいしました。

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ありふれた毎日の中にだって、「旅の種」は潜んでいるのかもしれません。そんな種をみつけるために、私たちのトークや今夜のごはんがみなさんを元気づけられるとしたら、とっても嬉しいのですが。

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そんなヌーディーな存在になるために大切なのは、ちゃんと食べることです。

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食べさせてあげることです。自分にも他者のためにも、高級な食材や贅沢な食事である必要はありません。心をこめて作り、おいしく食べること。

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だから旅支度の第一歩は、おいしい食事です。

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そして私のこれまでの脚本や小説すべての裏テーマでもある「 Be a punk, Be yourself (誰のものでもない不良であれ)」というスパイスをふり注ぐことができたら………


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だってせっかく「大人たちのカルチェ・ラタン(解放区)」なのだから、なんでもありが、たのしくありません?


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第二回のカルチェ・ラタンも企画しますので、ぜひみなさん遊びにきて下さい。

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第一回
「大人のカルチェ・ラタン(解放区)」のメニュー。
私の小説「旅する女」に出てくる食事の場面からの抜粋です。

「1st_menu.pdf」をダウンロード
↑ここからダウンロードできます。

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2012年8月31日 (金)

我が家の守護神、羅々子(ララコ)ちゃん

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羅々子はバリ島のマンゴーの樹から作られた木彫りの置物です。 はじめて彼女と出会ったのは三年前の春。 青山のキラー通りにある花屋「FUGA(風花)」の店先でした。 いやぁ、びっくりしました。まずその大きさ。全長(身長?)約1m80cm、胴回り約1m20cm。 このでかい木彫りの置物が、店先から舗道にまであふれるようにドデンと寝そべっている。 さらに目をこらすと、上半身は牛で下半身は人魚。 つまりマーメイド(人魚)ならぬモウメイド(牛人魚)。乳房があるから♀なんです。 そして私はびっくりしながらも、このモウメイドにひとめ惚れしてしまいました。 その不気味な可愛いさと、どう見ても何の役にも立ちそうにない無用の存在感に。効率主義が第一とみなされがちな時代にあって、この悠々とした存在感とユーモアは素敵じゃないですか。 惚れぼれと見ている私の横で、5才くらいの男の子もじっと見ていたのですが、突然「こわいよ〜ママ〜」と泣き出したんです。私はモウメイドが可哀想になってきました。 どうしよう。どうしたら、どうしてあげたらいいんだろう。 そうだ!買い取ってそばに置こう。無謀にもそう心を決めました。 「FUGA」の店長にこの決心を伝えると、「あなたも変わってますねえ、こんなものを買ってくれるなんて」といわれたけれど、店長だってバリの木彫りの店で見つけて連れてきちゃったのに。それも寝そべっているうしろ姿に惚れたんですって。 約一ヶ月後、トラックにのせられてモウメイドはやってきました。なにしろでかいので置き場所がむずかしかったのですが、玄関の前にギリギリのスペースがあって、以来、ここで私たちの守護神としてノンビリと寝そべってくれています。

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名前はひとめ見た時から、浮かんでいまいした。「羅々子」。ララちゃん。 そんな感じしませんか? 外出するときには羅々子の上に腰掛けさせてもらい靴をはいたり、夏には日傘を持たせてやり、クリスマスにはひいらぎで作ったレリーフを頭にのっけたり。 私たちがどんないたずらをしようと、羅々子は悠々ドデンと受けとめてくれます。

追伸:バリ島では、山には聖なる神が棲み、海には邪なるものがいるとされているようです。羅々子は半身が山で、半身が海。 ………ということは、ちょっとイケナイことをしちゃった神々がいたようですね。 そういえばインドでは、マンゴーの樹は愛の象徴ですから。

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2012年7月30日 (月)

今夜の献立 桃のパスタ 

7月30日

|ガスパチョ
|紫アスパラガス(生のまま、レモンとマヨネーズ)
|国内産うずらのソテー
|桃のパスタ

レシピ <桃のパスタ>
◯材料(2人前)
桃・1個
トマト・4分の1(無くてもよい)
レモン・4分の1
ペパーミントの葉・適宜
ニンニク・ひとかけ
パスタフェデリーニ(カッペリーニでも)・150グラムほど
エクストラバージンオリーブオイル(以後…EXVOに略)・大さじ4〜5杯
塩、胡椒・適量

◯作り方
(1)EXVOにニンニクひとかけをつぶして入れ、冷蔵庫で一時間ほどなじませる。
(2)桃の皮をむき、ひとくち大にカットし(1)のオイル、塩、胡椒、レモンの絞り汁でマリネ。冷蔵庫で30分ほどなじませる。
(3)パスタを茹で、冷水で洗い水気をよく拭きとる。
(4)パスタとさいの目にカットしたトマトを冷やしておいた(2)と合わせ塩、胡椒で味をととのえ、手でちぎったミントも入れ、冷たい皿にもる。

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みなさん、旅をしていますか?

旅といっても、計画をたててチケットを買って、列車や飛行機に乗ってどこか遠くへ行くことだけではありません。
ドアをあけることも、となりの町へ行くことも、初めてのレシピで料理を作ることも、髪型を変えてみることも、何かを捨てることも忘れることも、そして恋におちることだって旅かもしれません。
ありふれた毎日のなかにも、旅は潜んでいるんです。
そんなささやかな旅の種をみつけることができたら、ありふれた毎日が、ワクワクする旅のような日々になるかもしれません。
それって素敵なことですよね?
旅する毎日。
そんな旅をみつけるにはどうしたらいいんでしょう。
私は、まず、ちゃんと食べることだと思っています。ちゃんと食べることこそ、大切な旅支度です。
だって、ちゃんとおいしい食事をしていれば、五感も細胞もイキイキとしてきます。イキイキすれば誰かを愛する勇気もわい
てくるし、旅をしようという気力だってわいてきます。そう、ちゃんと食べることは、すべてのスタートです。

おいしい食事をすれば、体が元気になる。
いとしいセックスをすれば、心がやさしくなる。

これは私が以前に書いた短編小説集「食べる女1・2」のテーマでした。ここに「旅」を加えたいと思います。
ちゃんと食べて、誰かを愛しいと思って、毎日を旅するように暮らす。
そんな「旅女」がひとりでも多くなったら、この世界は今よりも自由でたのしくてやさしくなれるはず。もっとタフになるはずです。
「旅女」の仲間が増えることを祈って、私の毎日の献立表をこのブログで綴ってみます。
週のうち6日は自分(たち)で作り、食べていますが、その晩ごはんの献立ては必ず手書きにして壁に貼ります。もう20年以上つづけています。その「今夜の献立て」を、みなさんの参考になるといいなと願いつつ、お伝えします。時々レシピを付けて。

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